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非エンジニアが Claude Code で「自分専用の作詞 AI アプリ」を作った話【個人開発の全体像】

Lyric Machine 開発記(1本目) 公開日 2026年10月9日

音楽制作をしている私が、プログラミングの知識なしで、Claude Code(文章で頼むとプログラムを書いてくれる AI)と会話しながら Mac のアプリを作りました。名前は「Lyric Machine」です。この記事では、何を作りたかったのか、どんな順番で育てていったのかを、全体像としてまとめます。細かい話は、このあとの記事で 1 テーマずつ書いていきます。

何を作りたかったか

最初に Claude Code に送った依頼は、ほぼこの一文でした。

「自分に最適化された高知能 AI で、作詞の手伝いと、Suno などで歌声の wav を作るアプリを作りたい」

Suno は、歌詞とスタイルを渡すと歌入りの曲を作ってくれる音楽 AI です。wav は音声ファイルの形式のことです。

最初にいくつか質問をされ、方向が決まりました。

  • 見た目よりも「最速のスピードと最高のスペック」を優先する
  • 「作風の切り替え」をいちばん大事にする。実在の作家の名前は出さずに、作風だけを持つ「仮想作詞家」を何人も置き、曲ごとに頼む相手を変える
  • 自分の過去作から学ぶ「鏡」という作詞家も置く

やったこと

開発は、だいたい次の順番で進みました。

1. 土台づくり(初日)

最初に作ったのは、仮想作詞家 6 人、手直しから学ぶ仕組み、音数(モーラ)を数える機能、デモの歌い直しです。音数は AI の感覚に任せず、日本語を単語に分ける辞書で実際に数えて AI に渡しています。

2. Mac アプリにする(初日)

「GitHub などは面倒。分かりやすいデスクトップアプリに」と頼み、ダブルクリックで開ける Mac アプリにしてもらいました。

3. サブスクのまま使う工夫(初日)

API(プログラムから AI を呼ぶ有料の窓口)の料金を払わず、契約中の ChatGPT や Claude のサブスクで使えるように、アプリの中にサイトの窓を開く形にしました。

4. 使いながら出した要望(2 日目以降)

「使ってみた。いい感じで、ログインもできた」から始まり、「UI が地味」「過去作を検索したい」「架空の監督に歌詞を見てもらいたい」と、使いながら要望を足していきました。

5. スマホ対応(9 日目)

Cloudflare の無料枠を使い、Mac が寝ていてもスマホで歌詞を見て書けるようにしました。

6. 見た目の作り込み(12〜13 日目)

デザインを 12 種類に増やし、右上の丸をワンクリックで切り替えられるようにしました。さらに、デザインごとの世界観の背景イラストも付けました。

今の画面はこんな感じです(中身は架空のサンプルの曲です)。

黒地の MECHA
黒地の MECHA
森と丘の ORGANIC
森と丘の ORGANIC

詰まった所と解決

正直、順調なことばかりではありませんでした。代表的なものを挙げます。

  • Mac のアプリにまとめる作業では、初日だけで失敗と修正が何度も続きました。GitHub の Mac マシンで自動でアプリを作る仕組みが、細かい理由で何度も止まりました。
  • 日本語入力で、変換を確定する Enter が送信になってしまいました。原因は、Mac アプリの窓の仕組み(Safari と同じ)でした。
  • 「調べて」と頼んだら、AI が私の Chrome を動かしていました。使っていた AI の道具が、最初からブラウザ操作の機能をオンにしていました。
  • GitHub から「保存容量 100%」のメールが来て、アプリの更新が止まっていました。古い配布ファイルが積もっていたのが原因でした。

どれも Claude Code に症状を伝えると、原因を調べて直してくれました。ただ、原因が分かるまで何往復かしたものもあります。それぞれ別の記事で詳しく書きます。

使ってみた感想

いちばん良かったのは、「使いながら直せる」ことです。自分の理想を、とことん追求できます。気になったことをそのまま日本語で伝えると、次の版では直っています。版の番号は、最初の 2 週間ほどで v0.41 まで進みました。

一方で、手間をかけて作ってもらったのに消した機能もあります。デモの鼻歌から音の数を数える機能は、説明を聞いて「頭の中でやるから消そう」と判断しました。作る側の都合より自分の作業の流れを優先できるのも、自分専用アプリならではだなと思いました。

同じことをやりたい人へ

  • 最初の依頼は一文でいい。細かい仕様は、結局 AI からの質問に答えるうちに決まっていきました。

まとめ

  • プログラミングができなくても、やりたいことを日本語で伝えれば、Mac のアプリまで作ってもらえました
  • 大事だったのは「最初に完璧を目指さず、使ってから直す」進め方です
  • 詰まった所も、症状をそのまま伝えれば一緒に原因を探してくれます

次の記事では、API 料金を払わずに、ChatGPT・Claude のサブスクのまま AI を使えるようにした工夫を書きます。