ChatGPT・Claude のサブスクだけで動く自作アプリ|API 料金ゼロにした 3 つの方法 Lyric Machine 開発記(2本目) 公開日 2026年10月10日
自分専用の作詞アプリ「Lyric Machine」を Claude Code(文章で頼むとプログラムを書いてくれる AI)で作るなかで、いちばん心配だったのが「お金」でした。この記事では、API 料金を払わずに、契約中の ChatGPT や Claude のサブスクのまま AI を使えるようにした 3 つの方法を紹介します。
何を作りたかったか
アプリの中で AI に歌詞を書かせるには、ふつうは「API」を使います。API は、プログラムから AI を呼び出すための窓口で、使った分だけ料金がかかる従量課金です。
ただ、私はすでに ChatGPT や Claude のサブスク(月額の定額プラン)を契約していました。開発中にも、こんな質問を Claude Code に何度もしています。
Claude Code 全部まとめると、月 10 曲くらいなら月 7,000 円前後が目安です。作詞の AI は、使った分だけ料金がかかります。
私 GPT Pro、Suno Pro を契約しているが、それと繋ぐのはどうしても無理なのか?
Claude Code アプリの裏で自動的に動かす形では、どちらもプランをそのまま使うことはできません。ただ、契約中のプランで使える、公式に認められた方法はあります。
私 Claude in Chrome 機能とか利用して、ブラウザ操作は不可能?
Claude Code 技術的にはできますが、規約の面ではおすすめしません。Suno の利用規約は、自動的なデータ取得の手段を使うことを禁じています。
お金のことを確かめたとき(やりとりを再現したもの)
調べてもらって分かったのは、この 3 つです。
ChatGPT や Suno のサブスクは、そのままでは API として使えない Suno には一般向けの公式 API がない サイトを自動で操作させるのは、規約上すすめられない
それでもサブスクの範囲で使いたいと考えたところから、3 つの方法が生まれました。
やったこと
方法 1:コピペでつなぐ
最初に作ったのは、いちばん素朴な方法です。
アプリが、作詞家の設定、曲の依頼、今の歌詞をまとめた「依頼文」を作ってコピーする 自分で ChatGPT か Claude に貼り付けて送る 返ってきた答えをアプリに貼り戻すと、歌詞の新しい版として保存される
手間は少しかかりますが、AI の料金はサブスクの範囲内です。作詞家づくりや学習も、同じようにコピペでできるようにしました。
方法 2:アプリの中にサイトの窓を開く
コピペのたびにブラウザを行き来するのが面倒すぎたので、アプリの中に Suno、ChatGPT、Claude の窓を開けるようにしました。ログインは保存されます。そのあと、1 枚の窓を左右に分け、左にサイト、右に作詞の作業場を置く形になりました。
Claude Code アプリ内の窓を入れた版のビルドを始めました。窓でのポップアップとダウンロードの確認テストも含めています。
私 基本はアプリ内の窓でいつものように会話しながら、歌詞も同じアプリ内でまとめていき、みたいな形で行こうかな。とにかくひとつのアプリ内で会話、音ダウンロードなど含め作詞が完了する形にしたい
Claude Code v0.8.0 ができました。作詞のやり取りから作風作り、Suno での曲作り、音源の取り込みまで、1 つの窓の中で追加料金なしにできるようになりました。
アプリの中に窓を頼んだとき(やりとりを再現したもの)
このとき、「サイトの画面は自動で操作しない。操作は自分の手で」という方針を決めました。この方針は、その後もずっと設計の中心になっています。
方法 3:Mac に入れた CLI をアプリから呼ぶ
開発が進んだころ、こう聞いてみました。
私 なんか、GitHub 経由で叩けば Claude とかをサブスクの範囲内で使えるみたいなのを言ってたけど、それはこのアプリでは無理なのか
Claude Code このアプリでもできます。GitHub は要らず、この Mac に入れた Claude Code をアプリから呼ぶ形になります。サブスクでログインしていれば、API 料金はかかりません。
私 一回やってみよう。どのくらい時間かかるのかもみたい
Claude Code Claude Code を使って、サブスクの範囲内でアプリから自動で書いてもらえるようにしました。実際の作詞依頼を投げて、かかった時間も測りました。
サブスクのまま Claude を呼べないか聞いたとき(やりとりを再現したもの)
CLI は、ターミナルで文字を打って動かす道具のことです。Mac に Claude Code を入れておくと、アプリがそれを裏で呼んで歌詞を書かせられます。API 料金はかかりません。
実際に測った時間は次のとおりです。
短い呼び出し:約 3 秒 1 コーラス:約 15〜20 秒 画面から送った場合:13.7 秒で書き始め、全体で 20.5 秒
そのあと ChatGPT のサブスクで動く Codex CLI にも対応し、左の窓に「作詞家」タブを作りました。同じ曲・同じ作詞家とは、同じ会話の続きで話せます。
詰まった所と解決
インストールのコマンドで「command not found」と出ました。ターミナルの表示をそのまま貼って聞いたときのやりとりです。
私 -bash: bash claude: command not found
Claude Code 2 つのコマンドが 1 行につながってしまったのが原因です。bash と claude の間に全角スペースが入っていて、Mac は 1 つのコマンドだと読みました。1 行ずつ、順番に打ってください。
私 Welcome to Claude Code v2.1.287
Claude Code Claude Code が起動して、最初の設定画面が出ています。このまま進めれば大丈夫です。
インストールでつまずいたとき(やりとりを再現したもの)
ほかにも、こんな所で詰まりました。
Codex のインストールでは「npm: command not found」と出ました。私の Mac に npm(インストール用の道具)が入っていませんでした。npm を使わず、公式の配布ファイルを展開するだけの手順に変えてもらいました。 API キーを渡すと従量課金になってしまいます。そのため、アプリから CLI を呼ぶときは、わざと API キーを渡さないようにしています。
使ってみた感想
コピペ方式は確実ですが、やっぱり手間はあります。いちばん楽なのは方法 3 で、アプリの中で作詞家と会話するだけで右側に歌詞の版がたまっていきます。
最初は、起動の遅さが気になりました。
Claude Code これまで会話は、考える深さが「high」で動いていました。考える深さを選べるようにして、既定を「軽」にしました。
起動が遅いと伝えたとき(やりとりを再現したもの)
思考の深さ(AI がどれだけ考えるか)の初期設定が「軽」になり、少し速くなりました。個人的にはノーストレスです。
同じことをやりたい人へ
まず「いくらかかるか」を AI に聞く 。私は開発中に何度も費用を確かめました。とにかく遠慮せず聞くのがおすすめです。 サブスクで使いたいなら、最初にそう伝える 。使える方法が変わるので、早めに伝えるほど遠回りが減ります。
まとめ
サブスクはそのままでは API として使えない。でも、工夫すれば料金をかけずに使える 方法 1:コピペでつなぐ(確実・手間あり) 方法 2:アプリの中にサイトの窓を開く(操作は自分の手で) 方法 3:Mac に入れた Claude Code / Codex CLI をアプリから呼ぶ(いちばん楽)
次の記事では、ターミナルが苦手でも Mac のアプリにして、自動で更新までできるようにした話を書きます。
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