プログラミングなしで Mac アプリを自作|Claude Code に .dmg の自動ビルドとアプリ内アップデートまで作ってもらった Lyric Machine 開発記(3本目) 公開日 2026年10月11日
自分専用の作詞アプリ「Lyric Machine」は、ダブルクリックで開ける Mac のアプリになっています。私はプログラミングができませんし、ターミナル(文字を打って Mac を操作する画面)も得意ではありません。それでも Claude Code(文章で頼むとプログラムを書いてくれる AI)に頼んで、Mac アプリにするところから、アプリの中で自動更新できるところまで作ってもらえました。この記事ではその流れを書きます。
何を作りたかったか
最初は、ブラウザで開く形の作業場でした。使い方を聞くと、こう返ってきました。
私 ごめん、UIは最低限と言ったけど、そもそもWebアプリとかよくわかっていないので俺にもわかりやすく、どこからアクセスしてどう使えばいいか教えて。
Claude Code このアプリは自分の Mac の中で動くアプリで、画面の表示にブラウザを借りているだけです。最初の 1 回だけ、ZIP をダウンロードして解凍し、ターミナルに 1 行貼り付けて Enter を押してください。
使い方を聞いたとき(やりとりを再現したもの)
でも、私はこう頼みました。
私 今パソコン触れず試せないのと、GitHubとかやっぱり色々めんどくさいので、時間かかってもいいので分かりやすいデスクトップアプリにしてもらえる?ただしスピードとスペックは落ちない範囲で。
Claude Code Mac 用のデスクトップアプリができました。GitHub のページからダウンロードするだけで、ターミナルなどの操作はいりません。
アプリにしてほしいと頼んだとき(やりとりを再現したもの)
GitHub は、プログラムを保管して共有するサービスです。私にとっては、そこからダウンロードして準備する手間がハードルでした。ほしかったのは、普通のアプリと同じように開いて使えるものです。
やったこと
Mac アプリにまとめる
Claude Code は、作業場をそのまま Mac のアプリ(.app)にまとめてくれました。さらに、アプリを配る用のファイル(.dmg)を GitHub Actions で自動で作り、ダウンロードページに載せる仕組みも作ってくれました。GitHub Actions は、GitHub の中で決まった作業を自動で動かしてくれる機能です。
面白いのは、開発している環境はクラウドの Linux なのに、確認は GitHub の Mac マシンで行っていることです。実際にアプリの窓を開かせて自己診断し、そのスクリーンショットまで撮らせて確かめていました。
アプリの中から更新できるようにする
最初のうちは、新しい版が出るたびに .dmg をダウンロードして入れ直していました。そこで、こう聞きました。
私 dmg毎回ダウンロードするの大変だけど、そういうもん?Claudeとか、再起動して更新、みたいなの出来るけど
Claude Code そういうものではないので、Claude と同じように「再起動して更新」できるようにしました。今入っている版にはまだこの仕組みがないので、最後にもう一度だけ dmg で入れてください。次の版からは dmg のダウンロードは要りません。
更新のたびに入れ直すのが大変だったとき(やりとりを再現したもの)
できあがった仕組みはこうです。
新しい版が出ると、アプリの上に知らせが出る 押すと、新しい版をダウンロードする 本物かどうか(署名や中身の照合)を確かめる 入れ替えて、再起動する
ダウンロードしたものをそのまま入れるのではなく、確かめてから入れ替えているのが安心できるところです。
詰まった所と解決
初日に続いた失敗と修正
Mac アプリにまとめる作業はすんなりとはいかず、初日だけで失敗と修正が何度も続きました。
GitHub の Mac マシンで .dmg を作る命令が「Resource busy(使用中)」で止まる → 時間をおいてやり直すようにした 日本語を単語に分ける辞書が、アプリに入っていなかった → 明示的にアプリに含めた コピーした日本語が文字化けした → 文字コードを指定し、のちに Mac の正式なクリップボードの仕組みに置き換えた アプリが起動時に落ちる問題 → Mac の部品が、Python 用の関数を Mac 側の関数と取り違えていた 自己診断が、失敗しても「成功」と報告していた → 結果をはっきり出して終わるようにした
私がやったのは、できた版をとにかく試して、感想を伝えることだけです。原因探しと修正は Claude Code が続けてくれました。
アップデート確認の「404」
あるとき、アプリ内の更新確認で「確認できませんでした(404)」と出るようになりました。404 は、ふつう「ページが見つからない」という意味です。表示をそのまま貼って送ったときのやりとりです。
私 確認できませんでした(Client error '404 Not Found')
Claude Code 非公開のリポジトリでも、GitHub のトークンを入れればアプリ内で更新できるようにしました。トークンはこの Mac の中にだけ保存し、画面には再表示しません。
更新の確認で 404 が出たとき(やりとりを再現したもの)
原因は、GitHub のリポジトリ(プログラムの保管場所)を非公開にしていたことでした。ログインしていないアプリからの問い合わせには、「見つからない」と返ってきます。開発環境からは認証付きで見えていたので、気づけませんでした。
解決のため、設定画面に「読み取り専用の GitHub のトークン(合言葉のようなもの)」を入れる欄が作られました。ただ、トークン欄がない古い版からは、この版だけ .dmg で入れ直す必要がありました。
使ってみた感想
ダウンロードページから .dmg を取ってきて、アプリをアプリケーションフォルダに入れるだけで使えます。普段使っているアプリと同じ感覚で、いい感じです。
アップデートは、アプリの上に出る知らせを押すだけになり、毎回の入れ直しがなくなりました。使ってみると、めちゃくちゃ楽になりました。いちいち入れ直さなくていいのが便利です。
同じことをやりたい人へ
「分かりやすいアプリに」と、ゴールを言葉で伝える 。作り方を知らなくても、どう使いたいかを伝えれば十分でした。 失敗が続いても、試して感想を返すだけでいい 。原因探しは AI がやってくれます。
まとめ
「分かりやすいデスクトップアプリに」と頼むだけで、Mac アプリにしてもらえた 配る用のファイル作りも、GitHub Actions で自動になった アプリの中から、確かめてから入れ替えるアップデートまでできた 「404」は、実は「あなたには見せられない」という意味のこともある。これは勉強になった
次の記事では、使いながら出した要望で、地味だった見た目が 12 種類のデザインまで育った話を書きます。
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